QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 7人
てぃーだブログ › あきらめないで › 毛根検査について › 検査で脱毛が悪化するかどうか判ります。

検査で脱毛が悪化するかどうか判ります。

2010年11月25日

円形脱毛症で受診した患者様には

必ず「毛根検査」を受けて頂いています。


「毛根検査」とは、

洗髪して抜けた髪を採取して、毛根を顕微鏡で1本1本観察する検査です。


円形脱毛症は、免疫細胞が毛母細胞を攻撃して起こる脱毛ですから

毛根が正常な休止期毛を形成できずに、いびつな形の「萎縮毛」で脱毛します。


まず「萎縮毛」が検出されて、円形脱毛症かどうかの判断ができます。

さらに、抜けた髪の毛の中の「萎縮毛」の割合と、

その「萎縮毛」が太い毛髪のなのか産毛なのかで、

今後の脱毛の状態を予想する事が出来るのです。


一般的に、正常な1日の抜け毛は60〜80本です。

100本以上の抜け毛があった場合が、脱毛症という診断の基準です。


円形脱毛症で悪化傾向にある場合は、

抜け毛の数は100本以上で、萎縮毛の割合も高くなります。


「急性びまん性」の場合は、1000本を超えることもあります。

短期間で一気に悪化することが予測できる場合は、かつらなどの用意を促す事もあります。


発毛があって回復傾向かと思われても

産毛の萎縮毛で検出されれば、再度脱毛してしまう可能性が高い事もわかります。


今後、悪化するのか、回復に向かっているのか、まったく予測出来ないと治療に対して不安になります。

毛根検査で、脱毛数と萎縮毛の比率がわかれば、

今後の経過をある程度予測することができ、心構えも治療への意欲も出てくると思います。


毛髪診断士にとっても、抜けた髪の毛1本1本を検査するのは時間がかかる気の遠くなる作業です。

恐らく、ここまで徹底して検査を行っている施設は他に無いかもしれません。


でも、このマンパワーの地道な検査が、非常に治療に役立っていると思います。



同じカテゴリー(毛根検査について)の記事

Posted by ヘアクリニック新垣 at 08:00│Comments(0)毛根検査について
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。