あきらめないで

いきなり頭髪が全部抜け落ちてしまう

円形脱毛症もあります。


通常は、500円玉の大きさ脱毛症が

１個、２個と出てくるのですが、

ぼろぼろと

あっと言う間に抜け落ちてしまうのです。


頭髪だけでなく

眉毛、まつ毛、ヒゲ、体毛まで脱毛することもあります。


このような

重傷で進行性の円形脱毛症の場合は、

どんな治療をやっても止める事は難しいです。


このようなタイプを

「急性びまん性脱毛症」と言います。

あっと言う間に全頭型脱毛になりますが

それがなぜか治癒率も高く

半数の患者は、またあっという間に発毛したりします。


ところが

急激に脱毛すると患者も医師も慌てます。


その中で

ステロイドを全身へ点滴投与する「パルス療法」が出てきました。


点滴ですから

入院が必要となり

一般の皮膚科ではなく

入院施設のある大学病院、県病院などで行われています。

保険適応の治療です。


ステロイドのパルス療法は

「急性びまん性全頭型脱毛症」で

発症後６ヶ月以内に開始することが

推奨されています。


ガイドラインの発表によると

急性の全頭型脱毛になったら

パルス療法が早ければ早いほど治癒率は高く、

６ヶ月以内だと59％の治癒、

しかし6ヶ月以降にパルス療法をやっても

治癒率は16％しかないと言うのです。


急性は

あっという間に脱毛しますが

半数は

あっという間に発毛すると言いました。


という事は、

パルス療法をしなくても

治癒率はさほど変わらないと言えます。


同等の治癒率であれば

免疫力をかなり落としてまで

ステロイド剤を全身に投与すべきか

パルス療法は慎重に考えなければなりません。